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この子もバイリンガルになれたら、将来きっと仕事選び放題よね。
でもそんなのヨーロッパに住んでる人たちの話でしょ。
海外の人は、どうやって英語を学んでいるのかしら?
予備校で英語講師の仕事をしています。
保護者の方の話を聞いていると、やっぱり英語教育への関心って高いですよね。
英語教育は、絶対に必要なのは分かっている。
でも何したら良いのかが全然分からない。
そんなママさんも多いと思います。
バイリンガルを育てるに注目が集まる中、
芸能人の方を中心に増えているインターナショナルスクールに通う子供たち。
実際の教育現場で見たインターナショナルスクールの現状と、
その問題点についてもお教えします。
ますまずグローバル化していく世界。
貧困の貧しい国がどんどん経済大国に発展して行きます。
あなたの大事なお子さんが、英語が苦手なばかりにやりたい仕事が選べない。
そんなのってもったいないですよね。
海外留学経験のあるわたしから、
海外の英語教育の実情と今後の日本の英語教育についてお話ししたいと思います。
Contents
日本の英語力の現在地
非英語圏の国を対象とする英語力を測る「EF EPI英語能力指数」において、日本は88カ国中49位です。
現在の順位は、下記のようになっています。
- スウェーデン
- オランダ
- シンガポール
31. 韓国
49. 日本
1, 2位の国は欧米圏の国なので納得です。
シンガポールは、母語だけで3つあるという多言語国家なので、共通語としての英語が必須のようです。
この辺りは上位でも仕方がないのかなと思いますが、
日本同様に母語とは全く関係ない韓国に比べても順位はかなり低くなっています。
これが現状の日本の英語教育の立ち位置です。
スウェーデン
現在の「EF EPI英語能力指数」のランキング一位の国です。
スウェーデンでは、英語が日本でいう小学校3年生から必須科目になっていますが、
早いところでは1,2年生から基本的な単語を学ぶそうです。
オーラルコミュニケーション(口頭での意思伝達)が重視され、
学年が上がると英語を英語で学習し、4技能をバランスよく鍛えるそうです。
映画はもちろん、子供向け番組まで英語字幕で放送され、
本も翻訳なしで読むそうです。
社内公用語も英語の企業が多く、親が必然的に使う状況が作られているので、
自然と子供も学ぶという環境が日本とは最も異なる環境だと思います。
映画の字幕にチャレンジしてみようかな。
オランダ
非英語圏における英語力において、世界一と言われている国です。
オランダでは、就学前の保護者が小学校を決める判断材料として、
どのような英語教育が行われるかが非常に高い関心ごとになっています。
学校ごとの教育方針自由であることが憲法で定められ、
学校ごとにオリジナルな英語教育が行えます。
すでに1983年から、
教員養成所における英語カリキュラムと現役教師に対する英語授業の研修
を開始しています。
オランダにおける教育は、
必要な情報を(英語で)読み取るか
分からないことをどのように(英語で)質問するか
自分自身をどのように(英語で)表現するか
知らない(英)単語にでくわした時どう対処するか
この4つだけだそうです。
日本の小学校英語教育の最大の問題点です。
どれだけ質の高い先生を小学校教育に用意できるのか。
学校に頼るのはやはり危険だと思います。
シンガポール
シンガポールでは、1歳半から英語と中国語のバイリンガル教育を行なっているそうです。
小学校からは、母語を除く全科目が英語で授業が行われるそうです。
小学校には卒業試験があり、その結果で進路が決まります。英語ができないとまともな進学や就職ができません。
韓国
日本のお隣の国である韓国は、様々な英語能力試験で、
日本よりも好成績を収めています。
とはいえ20年ぐらい前までは、日本と同様に英語が苦手な国とされてきたようです。
しかし、近年その成績を急上昇させ、
日本とはかなり差が付いてしまったのが現状です。
2001年から小学校1年からの英語教育を開始しています。
韓国の英語力が伸びた背景には、日本と比べ、内需産業が弱く、
早くから輸出が経済の核となっていたからだと言われています。
韓国では、英語ができないとまともな就職ができないと言われ、
非人間的な扱いになってしまうようです。
また、お受験大国と呼ばれる教育熱が英語に向かったことも大きな要因でしょう。
内需産業の強い業界だけをエントリーしていました。
きっと韓国では落ちこぼれまっしぐらだろうな
インターナショナルスクール
日本では、本格的なバイリンガル教育といえば、インターナショナルスクールを思い浮かべる人も多いでしょう。
日本に在住する外国籍の児童のための教育施設として設立、発展。学校教育法に定める学校ではなく、各種学校に分類されていました。
現在では、教育の国際化・多様化により、日本人が入学できるスクールも増え、また、日本の学校としての要件を満たしながら、英語による教育を行う取り組みも伝えられるようになっています。
インターナショナルスクールをお考えの人は、
スクール卒業後のお子様の未来まで、きちんと考えていらっしゃいますか?
わたしは、インターナショナルスクールのお子さんの授業を担当したことがあります。
まず感じたのは、基本的な日本語力が圧倒的に不足しているということです。
とある生物の授業での一コマ
絶句しました・・・土と土壌の違い、言葉にするのは難しいですが、
イメージするものの違いぐらいは何となく分かると思います。
土はただの物質としての土です。土壌には、
その土地の植物の成長必要な栄養を含む、
恵の大地としての意味合いがこもっています。
彼女には、その違いが認識できないようでした。
これも絶句でした・・・たぶん多くの人がそんな間違いするのと思うでしょう。。
でもよく考えて下さい。日本人でも助詞の使い方おかしい人って結構いますよね?
彼女にとっては似たようなことなのです。
彼女は、日本語も英語もコミュニケーション言語としては
しっかりと使いこなせています。
でも言語ってコミュニケーション能力だけじゃないんです。
ビジネスには、正しい文法や会話表現が必要ですし、語彙の学習にはその国の文化を学習する必要があるのです。
何が言いたいかというと
先ほど紹介した彼女は、いわゆるなんちゃってバイリンガルになりかけていたのです。
このような感じで英語も日本語もどっちも中途半端になってしまう子
が増えてきているのです。
最も苦痛だったのは、日本語で書かれた英文法の問題の解説
を読むことだったそうです。
難しい日本語表現を理解する必要がありますし、
普段使わない表現が出てくると、
なんでそれが答えなのかに分からなくてパニックになるそうです。
彼女はコミュニケーションとしての英語と日本語は身に付いています。
ここでお話ししたいのは、インターナショナルスクールがダメだということではなくて、
その先のステージを考えて選ばないと、お子さんの人生に大変な苦労をかけてしまう
ということを分かって欲しいのです。
日本の大学を受験し、日本で働くことも視野に入れるのであれば、
日本の学校に入れたほうが無難だとわたしは考えています。
英語は、違った形で補うことをここではお勧めしたいと思います。
これからの日本
今後の日本の英語教育の目玉は、2020年から施行される「小学校の英語教育の義務化」と「大学入試における英語4技能の導入」だと思います。
「聞く(listening)」「読む(reading)」「話す(speaking)」「書く(writing)」
という4つのスキルを表しています。
日本の大学入試センター試験テストでは、
reading:200点、listening:50点、speakingとwriting:0点という配分になっています。
これまでの日本の教育が現れていますよ。
今後は、0点だった話す(speaking)と書く(writing)の部分も
大学共通試験に取り入れると明言されています。
グローバル社会に対応するため、日本も世界に負けないよう、
英語教育に力を入れて行くでしょう。
知らなかったですまない世界が、もうすぐそこに迫っています。
まとめ
英語の非言語圏におけるその英語能力は、世界88カ国中49位。
スウェーデンやオランダが欧米圏で高い英語力をもつ秘訣は、
早期の英語教育と映画は字幕にするなど日常生活に取り込むこと。
アジア圏で英語力の高い国では、
英語力で収入が決まる厳しい実情がある。
ここでも大事になるのは、早期の英語教育。
英語力=インタナショナルスクールという安易な選択は絶対にNG!
これからの日本の教育は、英語教育がキーとなる。
ただし、国に頼っても英語力は身に付かないので、
しっかりと情報を収集し、事前の対策をお忘れなく。
これからの未来、「英語がわからない」は通じません。
2020年から小学校で英語が必修化されました。
その時に備えて、もう準備は万全でしょうか?
・英会話は学ばせたいが、何からやったらいいのかわからない
・そもそも自分は英語が全くわからない・・・
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